家系図とは
家系図とは、ある一家の代々の系統を書き出した図で、自分のルーツを探ることができます。
家系図を作成する方法として、①業者にお願いする方法、②自分で調べて作成する方法があります。
費用は、業者にお願いすると何十万円とかかりますが、自分で作ると1万円ほどで出来ます。コストを抑えたいなら、是非自分で作ってみましょう。
この記事では家系図を完全に自分だけで調べて作る方法を解説しています。
どうやって家系図を調べる?
ではどうやって家系図を調べることが出来るのでしょうか。
実は日本には戸籍謄本というものがあります。戸籍謄本には生年月日や父母の氏名などの情報が載っており、市役所で150年ほど保管され、随時破棄されていってます。そのため、家系図を作るならなるべく早い方が良いです。
自分の戸籍謄本→父母の戸籍謄本→祖父母の戸籍謄本…と代々辿ることで、戸籍謄本が存在する限りの系統を調べることができます。だいたい江戸時代くらいまでなら遡ることが可能ですが、戦時中の戸籍謄本は失われていることも多いです。
具体的な手順
1.戸籍謄本を取り寄せる
まずは自分の戸籍がある市役所に行って戸籍謄本を取り寄せる必要があります。市役所の方に家系図を作りたいので、戸籍謄本を遡れるだけ取りたいと伝えます。
家系図を作る方法として、父方と母方両方を遡る方法と、父方だけを遡る方法があります。両方遡るほうが、より労力とコストがかかるので、用途に合わせて選び、市役所の方に伝えましょう。
一つの戸籍謄本を取得するのに450円かかります。また、故人の戸籍謄本は除籍謄本と呼ばれ、取得するのに1通750円かかります。図を見てもらえばわかりますが、父方と母方両方を遡る方法の場合、一代さかのぼるごとに費用が倍々に増えていくので注意します。おおよそ6代前くらいまでならさかのぼることが可能です。
また、ここで注意したいのが、戸籍謄本はその人が住市に保管されるため、引っ越しなどで移動してきた場合、それより前の先祖の戸籍謄本は移動前の市に保管されています。例えば父親が東京都出身で他の場所に引っ越してきた場合、父親の先祖の戸籍謄本は引っ越し前の東京都で取得する必要があります。直接戸籍謄本を取りに行くことが難しい場合、郵送で請求することも可能です。
2.家系図の作成
いよいよ家系図を作成します。まずは自分の戸籍謄本を見ます。名前の所に父母の名前が書かれていることがわかると思います。次に父母の名前が載った戸籍謄本を見ます。そこにはさらに父母の名前(=祖父母)の名前があります。このようにして、どんどんと先祖をさかのぼっていきます。父母両方を調べる場合、母方も父同様に遡ります。
戸籍謄本が古くなってくると、変体仮名で書かれていて、名前が読めない場合があります。その時は変換表を見ながら読みます。
調べた親子関係を整理し、家系図に落とし込みます。家系図を調べていくうちに養子のケースも出てくるかと思います。家系図には血縁関係がある場合は実線、養子による親子関係の場合は破線にして書き込みます。
終わりに
あなたは父母の2人から生まれ、父母は祖父母の4人から生まれ・・・とn代をさかのぼるごとにあなたに関わる人は2nに増えていきます。10代さかのぼれば1024人、20代遡るとおよそ100万人もの数になります。20代前は西暦1600年頃で、当時の人口が1500万人と推定されていることから、15人に一人はあなたの先祖になるということです(重複はあるでしょうが)。
つまり日本人のほとんどは遠い親戚ということになります。また、子孫を残せたのは当時財力があった名家であることが多く、ルーツを辿ると平家や源氏などの名家になる可能性が高いです。もし家紋などがあるなら、姓氏苗字事典を使って調べてみるとおもしろいと思います。