中小企業とは「中小企業基本法」という法律で定義されており、業種ごとに売上高や従業員数によって細かく定義が決められています。対して大企業は明確に定義されていませんが、それ以上の会社であるといえます。
今回は中小企業と大企業を実際に両方経験して感じたメリット・デメリットを紹介します。
中小企業のメリット
1.スピード感がある
小さな会社なので制度の変更や意思決定が柔軟に行われます。田舎の会社にいたとき、電車が1時間に数本しかなかったため、電車の時刻表が改定されるたびに、それに合わせて勤務時間が何度も変わるなんてことがありました。
2.さまざまな経験が得られる
大企業では仕事が細分化され、通常は仕事の一部だけを担当することが一般的ですが、中小企業では様々な仕事に携わることができます。経験を積みたい方にとっては良い環境でしょう。
中小企業のデメリット
1.人間関係が狭い
中小企業は人数が少ないので、関わる人間も自ずと限られてきます。そのため、狭いコミュニティーのなかで会社生活を送ることになります。
人間関係がうまくいっているなら問題ありませんが、合わない人がいると大変です。異動もないため、ずっとその人と仕事をしなくてはなりません。
2.給与は低め
大企業の年収は平均570万円とされてます。一方、中小企業の平均は470万円であり、100万円もの開きがあります。
大企業のメリット
1.規模の大きな仕事ができる
世界規模のビジネスといった大きな仕事を任されるのは大企業であることが多いです。中小企業はその下請けになることも多いです。
2.福利厚生が充実
大企業なら自社の保養施設があったり、独自の保険制度があるなど、福利厚生面では恵まれています。
3.優秀な人が多い
大企業は求心力があり、優秀な人が多く集まってきやすい傾向があります。切磋琢磨して成長したい人には良い環境でしょう。
4.部署異動が可能
仕事や人間関係がうまくいかない場合、最悪部署異動をすることができます。心機一転リセットしてやり直すことも可能です。
大企業のデメリット
1.全国転勤がある
大企業は全国転勤があることかほとんどです。たまに地域限定職などといわれる転勤範囲が限定された職種もありますが、年収が下がります。
地元志向の人には大企業ほ向いていないかもしれません。
2.煩雑なルール
大企業は通常、多くの法的規制や手続きを遵守する必要があります。例えば、経費の精算をするだけでも、複数人の承認が必要になります。不正がないように十分にシステムが整備されている一方で、これが制度を複雑にし、余計な事務手続きに時間が取られることがあります。
3.生命保険の勧誘が面倒
都心にオフィスがある場合、生命保険の勧誘の人が昼休みに来ることがあります。適当に流せばよいのですが、うまく流せないと意図しない保険に入ってしまったり、話を聞くだけで昼休みが潰されてしまうなんてこともあります。